わずかな光 １

完全に引きこもっていても洗顔、飲み薬、塗り薬は欠かしません
でした。薬もこんなこと一生やってられないというのもわかっていた
のですが、もし止めてリバウンドでこれ以上ひどくなったらどうしよう
という不安で止められませんでした。

絶望の中で・・・

その日は家に帰って１人でずっと泣いていました、ほんとうに自分の
顔が憎くて自分の手鏡も地面に叩きつけて割りました。自分の頭を
駆け巡っていたのは「なんで・・・なんで・・・なんで・・・私の顔だ
け」みんなそんなに手をかけていないのにきれいな肌してるし私
みたいなブツブツの顔してる人なんて　「まれ」　そのまれにしか
いないブツブツの顔を持っているのがなんで私なの！？人に迷惑
だってかけたことないし、悪いこともしたことないし・・・なのにどうして私なの・・・　

もう死にたい・・・なんで私だけこんな顔なの・・・

ささいな幸せを見つけて学校に行くのも楽しくなっていました。
好きな人ができるだけでこんなに変わるもんなんだなと。
相変わらずニキビの方はよくならずゼミに行く日は化粧でニキビを
隠すという、ニキビにはよろしくないことをしていましたけど（まあそ
れでも段差があり表面が凸凹なのは明らかでしたけど）ゼミの日
に彼に会える、話せるというだけでウキウキしてました。

ニキビ顔でも恋していいですか？ ②

恋をしているときは綺麗に見えるとはいいますが、恋をしたぐらいで
私のニキビはもちろん治ってはくれませんでした。彼氏、彼女の
関係になるのは無理なのはもちろんわかってました。
それでもその好きになった人に会ってる時間だけは少しでも綺麗に
見せたい、そう思い、ニキビが悪化するのでするのを控えめに
していた化粧をもう一度本格的にやり始めました。

ニキビ顔でも恋していいですか？

大学にはあまり行っていませんでしたが（本当はもっと楽しい
キャンパスライフをおくりたかったけど・・・この顔で人の多いところ
に行くのが耐えられなかった。）それでも卒業はちゃんとしたかっ
たので、出席の取るクラスには出ていました。その一つはもちろん
ゼミです、人の多いところはダメだったと書いたんですがゼミの
ような少人数クラスこそ私のにきび顔に注目が集まる時間でした。
（少なくとも私はそう感じていました）